福岡県小郡市のお客さんを取引先の内装業者さんから紹介されお伺いしたのが8月18日。

 

今年も大雨のシーズンがあり、お盆の最中も雨漏りでお問い合わせを頂き、雨の中作業したこともありました。

 

ご紹介いただいたお客様も、玄関の天井から雨漏りしたとのことで伺いました。

実は数年前に中古でこの家を購入され、築年数は30年くらいでしょうか？

作りはしっかりしており、販売業者からも「家としてはしっかりしているので安心」と言われていたそうです。

玄関天井からの雨漏りですぐに販売業者に連絡！対応をしてもらったようですが

　

「コーキング打っておいたので大丈夫だと思います！」

と言って帰って行ったそうです。

 

私が伺って、雨漏り箇所とコーキングの箇所を見比べましたが、どうやら場所が違ってそう。

こういったところも可能性としてはないわけではありませんが、雨漏り止まってないので、違ってそうです。

 

まず、位置をしっかり確認して瓦をめくってみると、なんとも無惨な状況、、、、

ルーフィング材がボロボロであったのかすらわからない状況でした。

瓦の隙間から雨水は侵入してきますので、これなら野地板にすきまからあえなく落下、雨漏り発生です。

どれだけ瓦がしっかりしていても必ず隙間はありますし、そもそも瓦（1次防水）のみで雨漏りを防ぐ考えではなく2次防水（ルーフィング材）とセットで防水機能を果たしているものだし、私に言わせれば、ルーフィング材がしっかりしていれば瓦が無くても雨漏りはしないものです。

ただし、最近のゴムアスファルトルーフィングなどの素材でないと機能的には弱いと思います。

 

耐用年数もメーカー表示で10年〜15年とかですが、実質20年以上持ちますのでそれくらいは基本大丈夫ですが、昔のルーフィング材は今のものより脆弱で、耐用年数をはるかに過ぎ、写真のようにボロボロになっていたのでは、雨漏りしないほうがラッキーだったと思います。

　

家に限らず、耐用年数はモノにはつきものですので、時々点検して、少しずつでも補修や交換をしていきましょう！

 

雨漏りに関しては、しっかり原因究明をし、

ここではなかろうか？ここかもしれないと思ったら、

　

こんな感じで雨仕舞いをし、次に雨が降った時に雨漏りしないかを確認すると良いでしょう。

でないと、原因でもないところにどれだけ手を加えても意味がないばかりか費用もかさみます。

この状態で数ヶ月放置するのが嫌だったり、なかなか雨が降らないために実証実験にならなかったりするケースもありますので、その場合は散水試験もできます。

 

散水試験に関しては後日事例かコラムで書きます。

 

お客様、業者側ともに十分納得し、工事見積もりをし、補修工事をすることでホントの意味での安心につながるのではなでしょうか？

 

さて、原因がわかったところで工事ですが、雨仕舞いした状況で約2ヶ月放置、その間雨漏りなし（と言ってもそこまでの雨も降らなかったですけど）

 

　

　

ホントは屋根全面のルーフィング張替えが望ましいですけど、現状で雨漏りしていないのと、屋根の上にベランダがあることで直接雨が当たることがないことや、ベランダの脚があるために瓦の脱着ができないこともあり、今回は最低限の雨漏り・漏水補修工事となりました。

 

 

 

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