2021/10/11
【高額な雨漏り補修工事をされる場合はしっかり原因調査をしましょう!】
【高額な雨漏り補修工事をされる場合はしっかり原因調査をしましょう!】
ことの始まりはこうです。
知人から、
「友人宅が雨漏りしていて、業者に見積もり頼んだら高額なので、チェックしてもらいたい。もし火災保険が使えるとか、その見積より安く施工できるのなら、業者を替えることもできると思う」
と連絡を受けました。
そして見積書の写メが大量に送られてきました。
見積内容を見ると、どうやら漏水の原因は「ベランダの防水切れ」のようです。
ベランダ防水の工事に加え、漏水した天井の張り替えなどが項目に載っていました。
細々項目がいっぱいあり。家の方が見てもよくわからんだろうな?と言った印象。
ちなみに金額は驚愕の100万円オーバー!!!
ベランダからの漏水なら火災保険は使いづらいなと思いつつ、相見積もりになればウチの方が安くはできるけど、後出しじゃんけんみたいで嫌なので、原因が間違いなければ、見積出した業者で、ちょっと高いけど、ウチもそんなに変わんないですよ!っていうつもりで伺いました。
まず、家の方からヒアリング。
家を中古で購入。すでに増築・増築を繰り返していた家のようで、ベランダの下に部屋がある感じ。
漏水した場所もベランダの下あたりなんで、見積にきた業者もベランダの防水切れと判断したようです。
ただ、ベランダを見た感じでは雨漏りしそうにありません。
ベランダには雨が降り込まないように簡易的に屋根を作っていたし(3年くらい前に自作したそうです)
雨漏りした時にベランダみ水溜りができていたわけでもないようで、排水管の割れも可能性があると考えました。
排水管の割れが原因ならベランダ防水は関係ないからね。
雨漏りした時の状況や雨漏りの量など詳しく聞くことにより、状況を想像していきます。
天井裏を見ることができれば漏水原因箇所も特定しやすくなるのですが点検口もないとのこと。
天井はカビだらけで、ベニヤ板を当ててました。
どのみち天井の張り替えをするのなら天井破っていいですか?と提案。
天井を破ると、そこにはベランダの床裏に当たる部分が。ケイカル板と言われる部材が現れました。
私も何度かベランダ防水切れによる漏水案件を見ましたが、ベランダの真下に当たる部分に雨染みができているものです。
それが全くない!!
これはベランダの防水切れでも配管の割れでもなさそうです。
増築した屋根や、増築した部分との取り合いなども原因として考えられるので、そのあたりも調べることにしました。
そして散水試験開始。
ベランダの床裏が濡れてないので可能性は低いと思いましたが一応散水。
やはり漏水せず。
次に
増築した屋根の棟板金当たりや壁との取り合い部分にも散水。
しっかりコーキングされていたし。水切り板金もあるので漏水しそうにもありませんし、屋根の上にもベランダがあるのでそもそもそんなに当たらないし!!
次に怪しい穴を発見!!
スレート瓦の下にはルーフィング材(防水シート)があるから、ここから雨水が侵入しても室内に漏水することは考えにくいし、漏水箇所と場所がちょっと離れているけど、やって見ないとわからない。確かに雨も当たる場所ではあるし、、、、
でも結局この日はどこからも漏水することなく、「原因わからずにすみません」と言って帰りました。
すると、夕方、家に戻った娘さんが、床に水溜りができていると言って連絡があったとのこと。
雨漏りして随分雨らしい雨が降ってなかったしずっといい天気だったので、いわゆる「水の道」が乾いてしまい、今回の散水で水の道ができるのに時間がかかったようです。
その水の道を見つければホントの原因箇所がわかるはず!
早速次の日に伺い、もう少し天井を破らせていただきました。
(ベランダ床裏はシミもなければ湿ってもいなかったので、ベランダの防水切れが原因というのは除外されたからです)
すると漏水箇所から少し離れた垂木が1本濡れているのがはっきりわかりました。
そこは、瓦に小さな穴の空いていた付近です。
昨日私が散水試験の後コーキングで塞いで帰った部分でもあります。
垂木を伝って、母屋木に流れ、最終的に壁との境で下に漏水していたようです。
今日は、コーキングした上から散水試験。
今日は水の道ができているから漏水もすぐするはず(コーキングが効いてないなら)
時間にして1時間くらい水を当てましたが漏水せず。
それから次の日も漏水の報告はなし。
どうやらあの小さな穴が原因だったみたい。
信じられないけどホントの話??
でもまだ私が信じないので、今後の雨の日を待ち、雨漏りしなければ、安心して天井の張り替えをすることにし、雨の日を待つことにしています。
いくら天井を張り替えても、また雨漏りしたら台無しどころかお金の無駄ですから、天井にベニヤを当てている状態で特に問題なければ、しっかり雨漏りがおさまったことを確認してから天井の張り替えをしましょう。
今回の教訓は、
雨漏りや漏水は必ず原因があるのですが、その原因をしっかり見つけて、その処置を確実にすること。
原因をはっきりさせず、適当に処置すると無駄な出費がかさむだけです。
雨漏りや漏水の工事は保証されにくいので、また雨漏りしたら次はここ、またしたら次はここ、といった風にどんどんお金がかかってしまう可能性があります。
本来、原因がわからなければ処置しようがないので、処置すらしないのですけどね。
今回は運良く原因らしきところが把握できましたが、わかりにくい場合が多いのも雨漏りの特徴です。
天井裏・屋根などしっかり点検してもらいましょう。
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