最近よく見かけるスレート屋根にアスファルトシングルの屋根材のカバー工法（重ね葺き）

 

いきなり既存のスレート屋根（板金系は撤去します）に粘着性のルーフィング材（防水シートのようなもの）を貼り、

　

その上にアスファルトシングル（ガラス基材にアスファルトを浸透させ、表面に石粒を吹き付け接着してある屋根材のこと）を貼り付けていきます。

 

貼り付け方は専用の釘と専用のボンドです。

 

施工が比較的簡単なのと加工もカッターナイフで切れますし、カラー数種類（ブラック、グリーン、ブラウン、赤茶系など）あるしおしゃれな屋根材です。

　

カバー工法や最近では新築にも使われる屋根材です。

北米では一般的な屋根材です。

 

最近値上がりしたので、必ずしも安価な屋根材ではありませんが、施工のしやすさなどからトータルの費用が安くなります。

特にカバー工法（重ね葺き）なら既存の屋根材の撤去・処分のコストを抑えることができます。

施工期間も撤去などがないことから短くて済みます。

また、カバー工法なら、もともとの屋根材も残っているので、工事中に雨が降ったら、とか心配しなくて済みます。

 

 

ちなみに1枚1枚の重量は他の屋根材に比べれば軽いのですが、1束に20枚近く入っているにで搬入の時は重いです。

 

荷上げ機があればわけないですけどね。

 

 

スレート瓦の家で、築20〜30年くらいになっていて、1回は屋根塗装したけど（または新築以来全く屋根のメンテナンスをしていない）そろそろ塗装時期で、同じタイミングで外壁塗装も考えているのなら、別々に工事するより仮設足場代がお得です。

 

屋根塗装で足場代込みで60〜80万かかるとして、アスファルトシングルで重ね葺きしたらもう少し費用はかかるけど、

 

今後の雨漏りとかに関する心配が大幅に減るのと、スレート瓦のように定期的に塗装しなくていいのと、屋根材としての耐久性が優れているとは思いませんが（私見です）完全な葺き替えに比べれば圧倒的にコストは抑えられますから、選ばれるのにも納得ではあります。

 

まぁ、重ね葺きしたアスファルトシングルの屋根材がダメになる頃には築50年とかそれ以上の可能性もありますので、屋根がどうこうというより、住宅本体の問題になっている時期ですので、スレート瓦の家での屋根メンテナンスの選択肢としてはいいかもしれませんね。

 

　

 

ちなみに今回は棟部分の板金を固定する貫板（ぬきいた）という普段（昔）は木材の部分がありますが、樹脂製の貫板を取り付けました。

樹脂製の貫板を使うことで、貫板が雨で濡れて腐って、台風などの時に棟板金が外れるリスクを軽減できます。

スレート屋根が問題なくても、棟板金が外れるリスクはありますから、既存板金再利用で貫板のみの交換なども可能です。

 

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