2021/09/02
コロニヤル(スレート)瓦の屋根の雨漏りについて
コロニヤル(スレート)屋根の雨漏りに関して調査依頼がありました。
まずは室内のチェック。
基本雨漏りに気づくのは ポタポタと天井に雨漏りの音がする場合ですが、面倒なのは、雨の降り方や風向きによって雨漏りしたりしなかったりするケースです。
その場合、意外と雨漏りを放置する事があります。
今回のケースでは、
数年前に雨漏りに気付き、屋根塗装のタイミングで、塗装業者に簡単な補修をしてもらったそうです。
棟板金と瓦との間の隙間を部分的に(北側のみ)コーキングで塞いでました。
ちなみに福岡において日本海を台風が北上する場合は南向きの強風が吹きますので、できれば南側も塞いで欲しかったですが、
このようにコーキングで塞ぐとかえって排水できなくなり別のところやコーキングの劣化したところから雨水が侵入した場合、かえって雨漏りがひどくなります。
コーキング補修は応急処置で根本的は補修とはなりませんので、一時的に雨漏りが止まっても、その後しっかり原因を調べてもらい補修してもらいましょう。
今回は長雨と豪雨が重なり、ついに雨漏りが天井のみではなく、天井クロスを破り、床まで落ちてきたそうです。
屋根裏を点検すると
棟あたりから雨水が侵入している事が想像できます。
でも実際屋根に上がってみると
瓦も板金も見た目異常なしです。
こういった場合は経験上、棟板金内の貫板が劣化(木が腐食)している、棟のトップ部分のルーフィング材が破れている そしてその両方の場合がほとんどです。
つまり一旦棟板金を外さないといけません。
作業箇所によっては仮設足場が必要な場合がありますので現地調査の際にお尋ねください。
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