福岡市南区の屋根工事・雨漏り調査・補修・火災保険申請の　ハウスメンテ　いしだじんすけ　です。

 

【福岡県久留米市　棟破損の調査】

 

築75年の住宅の屋根の棟が気がついたら壊れていた、とのことで調査に伺いました。

 

昔の家は主に屋根土と言われる土を使って瓦を接着させています。

 

意外と丈夫というか耐久性があり自然のものですから調湿性や防臭性などがあり日本の風土にあった素材と言えると思います。

 

屋根土と言えば時々見かける程度で最近では仕入れることも困難ですし、屋根土を使うことよりも漆喰を使うことがほとんどになりました。

 

ただ土ですので、そこから雑草が生えてきたり、地震などの影響で若干ズレたりして、大雨や台風の影響で崩れたりすることもあります。

特に棟のし瓦といって、数段棟を高くすることによって見た目はいいのですが、その分風当たりも強くなるので崩れるリスクもある場合があります。

 

以前なら屋根職人や大工さんが近所におられて手直しや修理をお願いできたのでしょうが、最近ではそういった職人さんも少なく、誰に依頼すればいいのか？悩ましいところです。

 

古い民家（空き家になっている）を田舎で購入し都会から移住されるかたもいると聞きますが、自身でメンテナンスできるのであれば問題ありませんが（ゼロから家を建てるのはさすがに無理だとしても、補修のレベルなら構造がわかれば意外と簡単です。ただ、一人でするのは正直しんどいです）

できない場合、近所に知り合いも少なく、結局ネットで調べて工務店にお願いするも、対応不可って場合が多いと思います。

 

なぜか？？

工務店からしたら、補修工事ってお金にならない面倒な仕事だからです。

 

屋根の葺き替えくらいの仕事になれば乗ってくると思いますけど、、、、、、

 

葺き替えといっても我々がいう泥葺き（土瓦とかともいいます）は撤去処分が面倒である程度作業員を確保しないとできない作業になるので工事も大掛かりになりますし、費用もかかるしそうなると家の方も比較的安く家（古民家）を購入し内装にお金をかけた上に屋根にも大金がかかるとなると想定外なので二の足を踏んでしまいます。

 

なんとか補修でできないか？？？ってなるのは自然な流れです。

でもやってくれる人がいない。

 

いずれ屋根屋さんの実情について話そうと思いますが、だんだん補修を主にやっている私のような人間はいなくなる（いなくなりつつある）、もしくはいるのはいるが見つける（探す）のが困難になると思います。（現状困難になっていると思います）

 

私も年齢的にいつまで屋根の上で作業できるかわかりませんし、一度落ちたらその後屋根に上がれるかわかりませんから、ある日突然廃業ってこともありえます。

 

古い家を購入または古い家に住んでるって方は、自身でメンテナンスするスキルを習得するか、信用できる職人さんを探しておくことをおすすめ致します。

 

この棟の補修に関してはまた後日投稿しますのでお楽しみに。

元通りの棟ではなく、簡略化した「棟のし瓦なしの棟」になると思います。

 

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